07. それから、




空が回る。

空の色が変わる。真っ青な、雲ひとつ見当たらない快晴。空が空でないような、そんな錯覚。

「ねぇ。」

声がして、空に向けていた目を下へと向ける。こちらに手を差し出す子供がいる。

これは何か持つ、通りすぎるもの。
通してはいい。話は、しない。

「いってきます。」

それだけ言って、子供は通りすぎていった。
残ったのは、空と、門。

それから、