04. 鷹と蠍とビリビリ



あの後、訓練で一汗かいた後、『空』の提案で『星』の戦闘機と『星』のツーショットを撮影。そして現在、航空課3トップの部屋に…

「2人とも、『黒猫』から聞いたよ。覚悟の上で帰って来たんだよな?」
「『雷』!俺様は何にも悪くないんだ!全部、問題の原因は『空』だ!」
「しっかり止めなきゃ共犯者も同じだろ!」

『星』と『空』は正座でトップ3最後の一人、天候使いの『雷』に説教を受けている。普段は温厚で、若いのに礼儀正しく好青年。この職場では貴重な常識人であり、尚且つ暴走する非常識どもを止める数少ないストッパー的ポジションも担っている。

「それに『星』はなんだい?そのみの虫状態。『鷹』さんにも迷惑かけたのかい?」「これは向こうが短気だから…」
「『蠍』、これより訓練を再開するぞ!」
「オッス、ししょー。」
「サーセン『鷹』さん、俺様が申し訳御座いませんでした!だから、だから…あぁ…っ…あぁっああぁ!」
「すみません『鷹』さん、『星』も反省しているようですし、解いてやってはくれませんか?」

「い、『雷』ぃ…(じーん…)」

「いい加減五月蠅いでしょうし。後は俺に任せてください。」

そう言うと、『雷』の背後からモクモクと黒い雲が上っていく。もしこれが漫画のワンシーンならば、凄まじいフォントでゴゴゴゴゴゴ…などとバックに描かれているであろう。

「来たれ雲チョットだけ…少しだけ墜ちろ神なる鉄槌」

お馴染みとなった決め台詞が終わると共に『星』と『空』の頭に小規模な雷が落ちる。

「「イヤーーーーッ!」」

ざまぁ。