08. 鷹と蠍とポエポエ



「「うわぁ…」」

フワフワとしたポエム調
意味の間違った漢字
意味の解らない妙な造語漢字
無駄に多い“運命”と“正義”と“愛”の文字

「終わったな、貴様の恋は…」

コレは絶望的過ぎる…
余りの絶望感に、愚かな『星』に携帯を返す。
しかしその途端、返した携帯からバイブレーションが鳴り響いた。まさか…

「返信来たぞ!『閃光』からだ!」

なん……だと………!

「えーっと…
“送り先を間違えてはいませんか?
あと、漢字の間違えがあったので添削しました。
これで告白頑張ってください。”」

「………ドンマイ『星』ちゃん☆」

告白メールを赤ペン先生の如く添削し返信する『閃光』さんは勇者な気がする…
ではなく、自身に送られているとわかっていないのか?いや、そこまで『閃光』さんも天然ではないはずだが…何故だ?
一方、一気に『星』の顔に赤みが増す。耳まで赤いな、トマト巻きを再臨させてみてやろうか…
ん?『星』の奴どうした?二つ折り型の携帯の両端を持ち、大きく振り上げ…

「…ッこんな物、こんな物ぉぉ!」
「ちょっと!支給品の携帯を逆パカしようとするなし!器物破損要員No.2!」
「物に当たるなんてイケないわよ『星』ちゃん。」

『空』が『星』を羽交い締めし、逆パカを食い止めた。と言うか膝で折ろうとするな!
そして『joker』、貴様は人のことを言えぬわ!器物破損要員No.1!気分で壁なりドアなり壊してるだろ!

「だいぶ荒れてますニャア。」