あの後『黒猫』はそそくさと帰ってしまった。『星』はどうやら落ち着いたようだが、何か目がヤバい。ギラギラと野望に燃えている用な目の用だが…
「ふ、ふふふ…まぁ今回の作戦は『閃光』が天然だったと言うことで引き分けだ。俺はまだまだ負けてない。俺が勝利者になるんだ!次の作戦を用意しやがれ!『空』!『雷』!『joker』!『蠍』!」
「次の作戦かぁ…」
「あーあ、『星』のやつ変なスイッチ入っちまったよ…ありゃあ勝つ気な目だよ…」
「次はどうしましょうかねぇ…」
「…あまいおかし!」
…!?『蠍』どういう意味だ?甘いお菓子がどうした?
『星』から名指しされた順番で口々に悩む用なセリフを言っていたのに、いきなりどうした?
「『蠍』!良い作戦が思いついたのか?」
「いまごろ『すいぎゅ』がおかし作りはじめるから、『ほし』もおかし作って『せんこう』にあげればいいの!そしたら『せんこう』よろこぶとおもうの!」
「成る程ね『蠍』ちゃん!手作りスイーツで『閃光』ちゃんを誘惑するのね?確かに俺様達女の子はスイーツ大好きですものね!」
「だから、貴様はおとkカナッペッッ!」
「男だ!」といつもどうりのツッコミを言い切る前に、俺はソファーの背もたれを飛び越え、床にダイブした。勿論自発的ではない。オカマのビンタという恐ろしい推進力によってだ。ただし…
「ちょ、『鷹』さん!悲鳴らしからぬ悲鳴があがりましたよ!?」
「カナッペっつったッスよ!カナッペって!」
「そんな事どうでも良いわ!それより今のビンタのスピードは何だ!予備動作も何一つ見えなかったぞ!」
「乙女の成長は計り知れないのよっ!わかった?『蠍』ちゃん、アナタも乙女なら、男にビンタの一発や二発かませなきゃダなのよっ!」
「わかった!」
待て待て!『蠍』の義手でビンタだと鈍器で撲殺か鉤爪が刺さるぞ!
「ビンタなんて止めなさい『蠍』。」
俺は優しく『蠍』をとめる。
戦闘直前の研ぎたての鉤爪がどんなに鋭いか貴様等は知るまい…
頬を突かれると、効果音が「ぷにっ」ではなく「サクッ」となって、そこそこ血が出るんだからかな!(※経験済み)